新型コロナウイルスとオンラインリハビリの可能性

近況と言えば、新型コロナ対応です、、、。

私の所属しているクリニックでも感染対策を毎日のように見直し、実行しています。何処の施設でも一緒だと思いますが、大変ですよね、、、しかしながら、毎日にように実施していると、当たり前のように2h間隔で窓を開け、手を触れる可能性のある箇所を消毒するということが徹底されます。(ルーティーンが完成しますね。)

職員への感染対策への意識を強める意味でも勤務外での行動等についても注意を呼びかけ、日々の業務に従事しています。個人的には人と会うことや、無駄に色々なところに立ち寄り、無駄話(将来的に無駄じゃないと思いたい)をして、ガヤガヤゴチャゴチャと過ごすのが好きなのですが、まさしく感染を広げる行動の一つなので、最大限の自粛をしています。

大田区では初期の段階でクラスター(屋形船など)が起き、とても早い段階から影響が出ていました。初めに影響が出たのは、通所系のサービスです。テレビで繰り返し「大田区蒲田の、、、」と放送されていたので、テレビを見ることの多いと予想される高齢者の方や家族の方々から、集団でリハビリを行う病院へ通うことを早々に自粛し始めました。

感染症の影響が出る前は毎週2、3名の見学申し込みがあり、担当者会議、契約と職員が走り回っていました。送迎車が足りなくなり、10名乗りのハイエースも発注しました。(とても勢いがあったことが分かりますね、、、)現在は送迎車1台で回れるほどに激減しています。ハイエースは新たに契約した駐車場にピタリとハマり町の風景にすっかりと馴染んでいます。

外来リハについては、緊急事態宣言以降は、6割減に近い状況が続いています。当院は小児の外来リハを積極的に行なっていることもあり、電車を乗り継いで来られる方も多いため、影響は大きく出てしまいました。しかし、自転車で来院できる方は、何処にも行けないこともあり、リハビリにはしっかりと通って頂いています。また、違う機会にしっかりと報告したいのですが、家に閉じこもることで、障害をお持ちのお子さんはとても不安定になり、その影響で親も情緒不安定になり、診察ではDrに色々と相談することが多くなっています。

訪問リハ、訪問看護については、2、3割減で持ちこたえていますが、今後の状況次第では分かりません。
売上(病院経営)という面では非常に厳しい状況ですが、感染対策と経済対策は真逆のベクトルを向いています。

・人が動くことで経済が回る

・人が動かないことで感染者数が減る

という非常に難しい現状ですが、まずは感染症の蔓延を防ぐということが、国、世界全体の使命と考えています。
このような状況の中でもできることを着実に実行する。その為には試行錯誤の日々を過ごしているというのが現状です。

新たなリハビリテーションの視点(可能性)を探索するという意味では、感染症対策を念頭においたリハビリテーションの実施、という視点が加わったと思います。

腕手指衛生のタイミング
理学療法中の介助や立ち位置
呼吸理学療法の実際

日本理学療法士学会の「理学療法士のためのCOVID-19感染予防対策動画」で三つの動画作成のお手伝いをしました。

  • 腕手指衛生のタイミング
  • 理学療法中の介助や立ち位置
  • 呼吸理学療法の実際

第一種、二種感染症指定医療機関に勤めるPTの高橋先生と一緒に動画作成を行いました。時間に制限がある中でかなりタイトなハードワークでしたが、やり終えた充実感と有意義な仕事をできたという満足感は一入です。

感染症の最前線で仕事をする先生との意見交換も、今後のリハビリテーションを考える意味でとても参考になりました。
リハビリテーションは濃厚接触を基本とする職業と言って差し支えないと思います。特に移乗動作では体を近づけることで自身への負担を減らすことができ、機能訓練では接地面を広くすることで患者の不安を取ることができると言われています。このような基本的な概念が感染症対策のもとでは全て真逆ですし、介入することの自体の意義についても問われてしまいます。

介入をやめることで、感染媒介となるリスクを回避できたとしても中長期的な目線で考えると、身体の不活動状態による二次的障害がおこってしまいます。その為にも感染に対する正確な知識を身につけ、アプローチ方法を考えるということがとても重要になってくると思います。この辺りはこれから更に活発化していくとい考えています。先日、ある医師との雑談では、術後にリハが全く入れなく(病院の方針により)、せん妄状態が続いている患者が多いそうです。

このような状況を踏まえて、オンラインリハビリという分野を開拓しようと考えています。実際には、子どもの分野(児童発達支援)で既に実施しており、行政による算定も一部認められています。私も初めは懐疑的に捉えていましたが、実際に行なっているところを撮影すると、子どもは自分がテレビに出演していると思うらしく、1h集中して課題に取り組むことができていました。その中でもどのように子供に興味を引きつけるか、というのがセラピストの腕の見せ所ですね。

オンラインリハビリを高齢者の分野でも展開していきたいと考えていますが、実際に行なって見るといくつかの障壁があることがわかりました。

・オンライン環境がない(子どもの場合は親が詳しい)

・パソコンリテラシーが極端に低い

・リスク管理が難しい(転倒、発作等の緊急時の対応を考える必要がある)

・高齢者の体を画面全体に納める場合、カメラとの距離が必要になる為、目耳の悪い高齢者には非常に厳しい状況

・自分の姿をテレビの画面に写っていることを好まない(老いた姿を直視できない方が多いですね)

このような問題点をこれから解決して進めていきたいと考えています。

職種によってはオンラインリハの方が可能性があることも分かりましたので、今後まとめていきます。